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BACKSBERG

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歴史

バックファミリーの南アフリカにおける歴史は、二十世紀初頭に遡ります。C.L.バックがリトアニアから政治・宗教難民となって無一文でケープタウンにたどり着き、港湾労働者となった後、C.L.は自転車で荷物運びをしていました。こうしてコツコツ貯めたお金を元に、パール地区に肉屋を購入。言い伝えによれば、ある時肉屋にやってきた人物から農地を買わないかと持ちかけられたとのこと。1916年、C.L.は肉屋を売却し、クレイン・バビロンストレン農場を取得したのです。

 

当初、この農場では様々な穀物、家畜、果物と数種類のワイン用ブドウを育てていました。1920年代初頭には、ワインはKWVに販売し、バルクで英国へと輸出されていました。家業が忙しく、経済的にも余裕がなかったため、息子のシドニーは1936年、高校卒業後に家業に加わります。そのような状況だったにもかかわらず、シドニーはワイン造りに才覚を発揮し、まだ駆け出しの頃に、SAヤングワインショウにおいて、若手による優秀なワインに贈られるトロフィーを受賞しました。

 

その後、シドニーは家業のワイン造りに専念するようになったのですが、大量生産の低価格ワインが購入される時代になり、大手に業界から締め出される事態に直面しました。1969年、シドニーは当時使用していた「バックスワイン」というブランド名を売却する決断をします。しかし、これによりバックファミリーのワイン造りに対する情熱が途切れることにはなりませんでした。

 

1970年、新しいブランド名「バックスバーグ」として操業していたセラーは、一般客も受け入れていました。当時は、1日に2ケースのワインが売れれば満足という商売でした。

 

1976年にはシドニーの息子マイケルがステレンボッシュ大学の栽培醸造学科を卒業後、家業に加わりました。その後、父から息子へと家業が引き継がれ、マイケルは環境に配慮した行動や社会的責任という観点での積極的な取り組みで業界に知られるようになります。マイケルの活動は、「環境、倫理的行動、持続可能性、教育において大きく貢献している」と認められ、2015年には、The Drinks Business誌の選ぶLifetime Achievement賞を受賞しました。

 

2008年、マイケルの息子サイモンが、ケープタウン大学のビジネス科学経済学科を卒業し家業に加わり、マーケティング面での指揮をとるようになりました。現在までにマイケルは家業のすべての権限をサイモンに引き継いでいます。4世代に渡って受け継がれる家業と、100年以上の上質ワイン造りを祝福し、「バックスバーグ・エステート・セラーズ」として、先代が築いた歴史に敬意を払いつつ、同時に広い視野をもち一歩先を常に見ながら努力し続けています。

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​概要

バックスバーグは南アフリカのウエスタン・ケープ州南パール地区にあるシモンバーグ山の斜面に位置しています。

年間生産量;75,000ケース(12本入)(=90万本)

輸出先;世界25カ国以上

栽培面積;約63ヘクタール

(栽培品種内訳)

- 8ha シャルドネ

- 10ha ソーヴィニヨン・ブラン

- 8ha ピノタージュ

- 11ha メルロー

- 7ha カベルネ・ソーヴィニヨン

- 6ha シラーズ

- 13ha その他

土壌;主に風化した花崗岩(真砂土)

気候;地中海性気候(冬は穏やかで降雨あり、夏は暑く乾燥)

受賞歴と取得認証

バックスバーグはこれまでに、特に社会責任と地域に根ざした活動へのたゆまぬ取り組みを称える多くの賞を授与されています。

2006年には、バックスバーグは南アフリカ初、当時世界でも3社しかなかった”カーボンニュートラル”ワイナリーとして認証されました。

2015年、3代目のマイケル・バックが、環境、持続可能性、倫理的行動、教育において大きく業界貢献していることが認められ、The Drinks Business誌の選ぶLifetime Achievement賞を受賞。

バックスバーグは、WWF南アフリカのワイン産業における環境保全活動を主導するメンバーであり、ワイン産業倫理貿易協会(WIETA)加盟、環境と調和したワイン生産(IPW)の認証を受けています。

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バックスバーグの哲学

ストラクチュアやフィネスがあるというだけでなく、高いレヴェルの飲みやすさという面で優れたワインを生産し、幅広いワイン愛好家に楽しんで飲んでいただくということがバックスバーグの哲学です。もしあなたがバックスバーグのワインを飲んで「飲みやすい」と感じていただけたならば、それこそがまさに私たちが目指すところなのです。

この哲学は、総合的な関心事の傘の下で存在しています。つまり、土地、製品、そして従業員を大切にする事が、この哲学を守る上で重要だと考えます。

ワイン造りにおける哲学

バックスバーグでは、ワイン造りの工程において最小限の介入というアプローチに誇りを持って取り組んでいます。言い換えるならば、ブドウ畑で求める品質が得られないのならば、セラーでも同じという事です。

瓶詰めされたワインは、パール地区の芳醇で生き生きとした果実が詰まっていて、風味と高いレヴェルの飲みやすさの調和を重視して造られています。ワインメーカーのアリシア・レッチナーは、栽培家のタリシャ・ヴェンターと協力して自社畑が健全で良いブドウを実らせる状態を確保しています。そして、バックスバーグのワインが、常に私たちが求めるものである責任を担っています。

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